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2016年4月11日月曜日

バイオリンの弓の毛替えの方法002|修理


バイオリンの弓の毛替えに挑んでみた。

参考にしたページ
毛替方法 Ⅰ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~h-sumiya/knowledge/bow_rehairing/rehairing1.htm
毛替えの手順
http://www.rhyg.jp/VIO/rehair3-4.html


手順はそんなにないので大したことはないと思ったら、まったくそんなことはなくて大難航した。これはむずかしい。自作楽器レベルでいいので高い完成度は望んでないのだが、その低いレベルですら実現するのがむずかしい。

用意するものは

クシ
松ヤニ
瞬間接着剤
何かの糸
ガスコンロ
スプーン

馬の毛はヤフオクで買ったモンゴル産のHorse Hair Standardというやつで1000円だった。


 まずは馬の毛を水につける。つけると書いてあったのでやったが、やってるうちにどんどん乾くし、濡らした途端、毛が絡まったのでこれはやらなくていいかも。


 はじっこを松ヤニで固める。すでになにかで固まっていたがいちおうやった。ガスコンロの上でスプーンに入れた松ヤニを溶かす。それをつける。

(毛の量が多すぎるとわかってあとでやり直したので、ここでは仮止めという形にして、クシでとかしながら毛の量を調節して2/3くらいに減らしてから、ちゃんとヒモで縛って松ヤニで固めるのがいいようだ)


次にクシで馬の毛をよくとかして絡んでるのをほぐしていく。弓のフロッグ側の方に入れて止めようとしたが、毛の量が多くて入らない。もったいないのでなるべく毛の量を多くしようと思ったが、それでは入らないようだ。

クシでとかすときに2/3くらいの分量になるまで選別して切り捨てなければならなかったようだ。かくごをきめてばさばさ切り捨てる。


こっちが弓のヘッドの方。小さいのがクサビ。

ここがむずかしいポイントの1。クシでといで長さを揃えて紐で縛って松ヤニで固めるのだが、すべての馬の毛の長さを揃えるのが至難の技だ。そろえたつもりだったがぜんぜん揃ってなかった。どうやったらいいのか。これはむずかしい。

こっちもかくごをきめて弓の長さに合わせて切る!


悪戦苦闘してクサビを入れて止める。 とにかく入らない(毛の量が多い、端の糸玉が大きい)。ひどい形になった。


弓を張ってみたが、ぎりぎりに長さで切ったつもりだったがそれでも長かったようでゆるい。しまった。外してやり直し。

短くして縛り直して松ヤニで固める。両端の糸で縛って松ヤニで固めた玉がでかすぎるのでうまく入らない。半分くらいに切ってプライヤーでつぶして平たくして瞬間接着剤で固めてどうにかする。いきなりオリジナルの手法が飛び出した。


今度はヘッド側からつけてみる。フロッグ側はつけやすいのでどうにでもなるので、ヘッドからつけた方がいいようだ。 毛の数はだいぶ減らしたが、クサビがこれでもなかなか入らないので、ヘッドを壊さないようにミニハンマーで慎重に叩いて入れた。作業中に装飾用のプラスティック板が取れてしまった。

それからフロッグ側をつける。この方が調節がしやすい。これでも毛の量がまだ多くてスライド貝(安物なのでプラスティックだが)が入らなくなったので切って加工した。


弓を張る。張力はこれでよし。写真ではわからないが毛の長さがばらばらでひどいできだ。


フロック側。スライド貝が入りきっていない。

今回のポイントは

馬の毛の量は2/3くらいにする
毛はヘッド側から止める(調べたら工房ではフロッグ側から止めるのが主流のようだがヘッド側から止めるところもあるようだ)
毛の長さをそろえるのが至難の技
縛った糸の玉はなるべく小さくする

だが、かなり難しかったし、できあがりが悪かったので、自分のような自作楽器に使うというならともかく、シリアスにバイオリンの練習に使う人なら店に頼んだ方がいいだろう、というのが結論である。これはよほど器用な人じゃないときれいにやるのは無理だ。

ともあれ、できたので松ヤニを塗って弾いてみた。今までは変なところでキイキイという倍音が出て聞き苦しかったのが、かなりなくなった。弓のできは悪かったが、これはいいな。弦の方もバイオリン用の弦を買ったので、それに張り替えたらさらに音が良くなると思う。

30分くらいで出来ると思ったら2時間以上かかった。なかなかのたいへんな作業だった。

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